そもそも“低反発”がなぜ身体に優しいのでしょうか?
通常、ベッドに使用されるマットレスは肌に直接あたる表面のソフト層と荷重を分散する支持層、身体を支えるスプリングから成りたっています。これらのパーツのなかでもいちばん感触がだいじであるのがソフト層の素材で、昨今主流になっているのが低反発フォームです。
そもそも低反発フォームとは、米NASAがロケット発射時の衝撃から飛行士の身体を守るために座席の緩衝(クッション)材用として開発したハイテク素材。その衝撃を吸収する特性を生かし、新素材はさまざまな分野で利用されるようになりました。
たとえば身体への圧迫をやわらげて血行障害を防ぐため、手術台に使用されています。ほかにも陸上アスリート用のシューズにもちいられ、着地の衝撃を緩和してランナーのかかとを守っています。
低反発マットレスも低反発フォームを活用した製品で、身体の重みと体温を感じてゆっくりと沈み、身体の形に合わせてフィット。だから身体に優しいといえるのです。さらにはもとの形状にもどるのに時間がかかるため、理想的な寝姿勢を保てることが特徴です。
もっともソフト層の素材は同じ低反発フォームでも、スプリングの種類で寝心地は変わります。選ぶさいは実際に寝てみて、感触を確かめましょう。